何を研究するのか、どのように取り組むか、そしてどうまとめるか。
子どもにとっても、親にとっても悩みの種であるからだろう。
しかし、そうした中で、生き生きと研究する子どもたちもいる。
8月17日のテレ朝のモーニングショーで、そうした子どもたちを紹介していた。
その中の一人、虫好きの少年、西川君、中学1年生。
西川君は「虫が集まるコンビニ、集まらないコンビニ」の研究をした。
それは、小さな「?」から始まった
2015年夏のある夜、お父さんとコンビニに買い物に行き、出てきたら車にカミキリムシがついていた。西川君はうれしかった。そういえば、コンビニの周りには結構虫が集まっていたなあ。
じゃあ、もう1軒行ってみよう。ところが次の店の周りには、虫は集まっていなかった。
どうして虫が集まる店と、集まらない店があるんだろう???
そしてそこからがすごい。周辺10キロ、39店舗のコンビニについて、立地条件など様々なことについて調べた。すると面白いことがわかった。
虫の集まり方は、立地条件には関係がなく、虫が集まるのはサークルKサンクス。セブンイレブンには集まらない。その中間がローソンだ。そしてその理由をつきとめたのだ。
虫の集まるサークルKと、集まらないセブンイレブンとでは、店の照明の色が違う気がした。そこで各店舗の写真を撮って、照明の色を比較したところ、サークルKが青っぽいのに対して、セブンイレブンは黄色っぽい。そしてローソンはその中間。虫が好む明かりの色があるらしい。
西川君は、簡易分光器や特殊なフィルターを使って、店の明かりをしらべ、虫の好む光の波長を探り出したのだ。
研究の成果はまとめて(A4版69ページにもなったそうだ)昆虫学会で発表、評判になったそうだ。
研究する子どもが育つ環境
西川君は現在高校1年生、やっぱり研究をしている。現在のテーマは「昆虫と光」「昆虫と匂い」。
(相変わらず、虫が好きなんだな~) 将来は昆虫の研究にかかわる仕事に就きたいと言っているそうだ。
ふとした出来事や現象について疑問に思う子、疑問に思わない子
そのことに興味を持つ子、持たない子
疑問についてすぐ答えを聞く子、聞いて終わりにする子
聞かないでそのまま終わりにする子
子どもの疑問に対して「つまらないことを聞くんじゃない」という親
「そんなこと自分で調べなさい」という親
すぐ答えを教えてしまう親
いろいろな子どもがいて、いろいろな親がいる。
疑問を持ち、そのことに興味をいだく。そしてそのことについて調べ研究する。
そうした子どもはどのような環境で育ってくるのだろうか。
「コンビニ昆虫」の研究のとき、西川君の家では、お父さんは車の運転、お母さんは記録をとることに協力したという。どんな会話がなされたのだろうか。ちょっと想像してみた。
〇▽$◆%〇▲▽&だったんだ。どうしてかなあ~
「面白いことに気がついたね」
「ほんと、どうしてかしらね」
「どうしたら調べられると思うかい?」
△▼◆%〇&$▽を比べてみたらどうかな~
「うん、それはいいんじゃないか」
「でも、夜は自転車じゃあ、危ないんじゃない?」
「いくらも行けないしな。じゃあ、お父さんの車で行こう」
「何だか面白そうね。私も行ってもいいかしら」
研究する子どもを育てるのは親の役目なの?
番組では、自由研究において大切なのは「答えを教えるのではなく、サポートすることが大切」とまとめていた。子どもに対する親の姿勢ということだ。
今は、研究する子どもが育つのは、家庭の環境だと考えられているのだ。
しかし、ちょっと待て。もちろん親の姿勢も大切だ。
でも、子どもの研究する姿勢を育てるのは、親の役目なの?
じゃあ、学校は何を育てているんだろう。
(以下次稿)
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